保険を見直すだけで、生涯1,000万円以上の節約になります。
この記事では
- そもそも『保険とはどういうものか』という基本から
- どんな保険にも応用できる考え方
- 必要な保険の具体例
まで解説します。
もくじ
生涯、保険にいくらかかるのか
【ふつうの家庭】平均でも1,000万円以上
単純計算で、保険料を
- 月2.5万円(年間30万円)
- 40年間
支払うと、合計1,200万円になります。
生命保険料だけでも、年38.2万円(1世帯あたり平均)も払っているというデータがあります。
(※生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」より)
これだけでも40年で1,500万円になるけど、さらに他の保険も合わせると2,000万円近くなるかも…
でも実は、これらの保険料ってほとんど不要って知ってました?
【かしこい家庭】16~240万円でOK
必要な保険は最大で3つだけ(後述します)で、保険料を全部合わせても月5,000円(年6万円)以内で収まります。
これなら、40年で240万円ほど。
先ほどの平均と比べて、1,000万円もの差がありますね。
この事実を知らないだけで、保険に多額の無駄金を払うことになります。
最初は信じられないかもですが、詳しく解説していくので、一緒に考えていきましょう。
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そもそも『保険』とは?
そもそも、保険って何ですか?
いざ説明しようとすると、意外とつかみどころが無かったりしますよね。
保険の本質はギャンブル
まずは、保険の本質を整理します。
- 不幸に賭けるギャンブル(勝ったらお金が貰えるだけ)
- 「最低限しか入らない」のが世界の常識
- 人生の支出トップ3に入る金食い虫(家・車・保険)
日本人はこの認識が抜けてるので、ほとんどの人が保険貧乏です。
あなたも、保険にこんなイメージを持っていませんでしたか?
- 社会人になったら「当然、入るもの」
- いろいろな保険を活用すべき
- 保険料は安心料であり、必要経費。
保険の正しい活用法
保険との付き合い方の正解は
- 「めったに起きない」ことだけど
- 起きたら金銭的に「人生終了」なイベント
のダメージを回避するために、保険を活用する。これだけ。
とはいえ、いきなり必要な保険だけを選ぶのは難しいので、まずは何がゴミ保険なのかを見ていきましょう。
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不要な保険の見分け方
ポイントは大きく2つ。
- 「お金が増える保険」は、全部アウト
- 「不安に備える保険」は、ほとんどアウト
「お金が増える保険」は、全部アウト
保険の仕組みからお金を増やすことは不可能なので、お金が増える保険は全部ダメ。
保険の発想は、「相互扶助」です。
わかりやすく言うと
- みんなで少しずつお金を出し合って
- 不運にもトラブルにあった人にお金を渡す
って仕組み。
だから、どうやっても集めたお金以上に増えません。
そもそも保険料は、リスクヘッジのためのコストだから、全部損してもいいんです。
つまり、掛け捨てじゃない
- 貯蓄型保険(満期でちょびっとだけ増える保険)
- 個人年金保険
これらの保険はすべて不要ってこと。
「不安に備える保険」は、ほとんどアウト
ここまでで、掛け捨て保険以外はダメだと分かりましたね。
とはいえ、掛け捨て保険なら無条件にOKではありません。
具体的には、保険に入っている理由が
- 理性的に数字で計算して、必要と判断したから → OK
- なんとなく不安で、備えたいから → NG
という感じ。
医療保険を例に出すと
- どんな病気になる可能性があるのか。
- その時、いくら必要なのか。
- 公的な保障はどのくらいで、
- それは貯金でカバーできるか。
- 足りないなら、どのくらいを民間保険でカバーすべきか。
これらを数字で把握して、加入すべきか判断できます。
このように『不安』の正体を、理性的に数字で判断すべきなんです。
(保険は不幸になったらお金がもらえるだけなので。)
という弱い気持ちを保険会社は狙ってきます。
さて、ここまでを踏まえると
- 掛け捨て保険であり
- 「めったに起きない」けど、起きたら「人生終了」レベルの損失が明らか
という条件を満たすのが必要な保険だと分かりますね。
とはいえ、結局どの保険が必要か分かりにくいと思うので、具体的な3つの保険をここから解説していきます!
本当に必要な保険は、この3つだけ
人生に必要な保険はこの3つだけです。
- 掛け捨ての生命保険
- 車の任意保険(対人・対物無制限)
- 火災保険
どれも「めったに起きない」けど、起きたら数千万円〜数億円もの損失、つまり「人生終了」になるポテンシャルがあります。
[1]掛け捨ての生命保険
自分が死んで、生活に困る家族がいる場合のみ必要です。
例えば、一家の大黒柱の夫(40歳)への掛け捨て生命保険ですね。
専業主婦と小さい子供を残して、夫が死亡するのは「めったに起きない」こと。
※起きる確率は0.1%くらい
(厚労省の「簡易生命表(平成30年)」より、40歳男性の死亡率)
でも、実際に起きたら夫の将来の稼ぎが丸々なくなってしまいます。
(40歳〜65歳で平均年収500万円だと、合計1億2,500万円もの損失)
これは、残された家族にとっては人生設計が狂うレベルの損失ですよね。
だから、夫の死亡時に備えて掛け捨ての生命保険に入っておくのはOKってこと。
ただ、人生設計が狂わないレベルで
- 妻の実家がお金持ちだったり
- 貯金がたくさんあったり
- 共働きで妻も経済的に自立できるレベル
なら、生命保険は不要です。
[2]車の任意保険(対人・対物無制限)
マイカー所有者のみ必須です。
※交通事故で人を死なせてしまう確率は0.0039%
(警察庁交通局「令和元年 交通事故発生状況」より、令和元年の交通事故死亡者数を運転免許保有者数で割った概算)
これも、契約時に気を付けるポイントがあって
- そもそも安い保険会社(ダイレクト型)を選ぶ
- 対人・対物無制限は必須
- 車両保険は不要
- 契約条件・特約は最低限
これらを見直すだけで年に数万円変わってくるので、一度しっかり見直すことが重要です。
[3]火災保険
賃貸でも持ち家でも、全員必須です。
※起きる確率0.035%
(総務省消防庁「消防統計(令和元年)」より、1年間の住宅火災発生率の概算)
ただ、ネットで自分で探さずに「不動産屋に言われるがまま契約した火災保険」はほぼ100%ボッタクリなので見直しが必須です。
僕は「お部屋を借りる時の保険│日新火災(東京海上HD)」を契約しています。
※案件ではありません。
火災保険は不動産屋を通さず、自分で契約すると
- コストは半額以下で
- より手厚い保障が受けられる
ので、見直してみてはどうでしょうか。
保険料の目安は、最大で「月5,000円(年6万円)」
以上で紹介した3つの保険に全部入っても、保険料は最大で月5,000円(年6万円)が目安です。
これ以上なら保険の見直しをすべきですね。
内訳は、こんな感じ。
- 掛け捨ての生命保険「年2~3万円(月々2,000円ほど)」
- 車の任意保険「年2~4万円」
- 火災保険「年0.4万円~」
これまで多くの保険料を払ってきた人からすると、「たったそれだけで大丈夫?」って思うかも知れません。
でも、僕達は世界最強の保険に生まれた瞬間から入っているんです。
そう、日本の社会保険ですね。
国の賢い人たちが社会保険を作っているので、大抵のことは社会保険(と少しの貯金)でカバーできます。
※実際は給与からの天引きで、月1万5,000円(年間20万!)くらいの保険料を払ってるんですけどね 笑
さらに言えば、3つの保険が全部必要な人はわりとレアです。
養う家族がいなくて、マイカーもなければ、火災保険だけでもOKなので。
まとめ:無駄な保険は、豊かな人生の邪魔
今回の内容を、もう一度おさらいします。
保険について知らないだけで、生涯1,000万円損します。
保険の本質は、不幸になるとお金がもらえるギャンブル。
だから「めったに起きない」けど、起きたら「人生終了」な損失になるトラブルにだけ、保険を活用すべき。
それに役立つのは掛け捨て保険だけで、加入するかは数字で理性的に判断しましょう。
実際に必要な保険は、多くても3つだけ
- 掛け捨ての生命保険
- 車の任意保険(対人・対物無制限)
- 火災保険
3つとも加入しても、保険料は最大で月5,000円(年6万円)まで!
豊かな人生には、大切な家族・友人との時間と、それを支える土台となるお金が必要です。
なのに、毎月の高い保険料のために長時間働くなんて、そんな馬鹿なことはないですよね。
ちょっと学んで行動するだけで、保険を最適化できて、毎月のお金のストレスが減って、素敵な日々を送れるようになります。
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