こんにちは、風馬(ふうま)です。
学校などでテスト前になると
みたいな会話があちこちから聞こえてきますよね。
もはや風物詩のような光景です。
本当はちゃんと勉強していて、高得点をとる人もいます。
ただ、実際は努力していても
テスト前の言い訳じみた言動は、将来的に悪影響しかありません。
どういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
前もって言い訳を用意しておくことを『セルフ・ハンディキャッピング』という。
セルフ・ハンディキャッピングの
⇒メリット:結果が良くても悪くても、自尊心を守れる。
⇒デメリット:成功は自分の能力のおかげ、失敗は環境のせいにする癖ができる。
セルフ・ハンディキャッピングをする人は、成果を出しにくい。
逃げ・言い訳をせずに全力で取り組むことで、本当の幸せをつかめる。
もくじ
「全然勉強してなーい」は、セルフ・ハンディキャッピング
セルフ・ハンディキャッピング とは
セルフ・ハンディキャッピングは、Wikipediaでは以下のように解説されています。
【セルフ・ハンディキャッピング】
自分の失敗を外的条件に求め、成功を内的条件に求めるための機会を増すような、行動や行為の選択のことを指す概念。
エドワード・E・ジョーンズ(アメリカの社会心理学者)らによって提唱された。
自分自身にハンディキャップを付けること、という意味。
(Wikipediaより)
ざっくり言えば、「前もって言い訳を用意しておくための、行動や発言」のことですね。
セルフ・ハンディキャッピングは(短期的に)めちゃくちゃお得
言い訳と聞くとただのしょうもない行動に思えますが、セルフ・ハンディキャッピングはなかなか合理的な行動でもあるんです。
全然勉強してない
- だから、点数が悪くても仕方ない
⇒「本気出せばもっと良かったはず」
⇒自尊心を守れる - それなのに、点数が良かった
⇒「俺スゲー!」
⇒快感GET
という感じですね。
結果の良し悪しがどちらに転んでもメリットがあるので、みんなセルフ・ハンディキャッピングが大好きなわけです。
ただ、このメリットはその瞬間だけのものであることに注意が必要です。
次で詳しく解説します。
※現在バイアスについても学ぶと、より一層理解が深まります。
【現在バイアス】
目の前にある事柄を過大に評価してしまい、未来にある満足よりも、現在の満足のほうを優先してしまうこと。
セルフ・ハンディキャッピングする人は、本当に成績が悪い
短期的にはメリットの大きいセルフ・ハンディキャッピングですが、長期的にはデメリットしかありません。
なぜなら、いくら言い訳をしても、実際は何も生み出さないからです。
ほとんどの人にとって、人生の目的は「幸せになること」ですよね。
幸せになる過程において目標にするべきなのは
- ハリボテの自尊心
- 具体的な成果を出すこと
のどちらでしょうか。
当然、「何かしらの成果を出すこと」が重要です。
この「成果を出す」点において、セルフ・ハンディキャッピングは何の役にも立ちません。
むしろ
- 悪い結果 ⇒ 環境のせい
- 良い結果 ⇒ 自分の能力のおかげ
という考え方が身についてしまうので、成果から逆行する行為だと言えます。
このように、セルフ・ハンディキャッピングは思ったより深刻な悪影響を生み出します。
デメリットの大きさをしっかり理解して、セルフ・ハンディキャッピングをやらないようにしていくことが大切です。
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セルフ・ハンディキャッピングをやらないための方法2つ
セルフ・ハンディキャッピングをやらないための具体的な方法を2つ紹介します。
- 有言実行する。実行してなくても有言する。
- セルフ・ハンディキャッピングする人と距離を置く
詳しく見ていきましょう。
1:有言実行する。実行してなくても有言する。
やってない言い訳を考えつく前に、「やる」ことを周りに明言してしまいましょう。
そして、実際は実行できていなくても「やった」と言いましょう。
例えば、テスト前に本当は全然勉強してなくても
と、ドヤ顔で言ってしまうくらいでOKです。
実行していなくても「有言」していくことで、自然と
という風に思われるようになります。(オオカミ少年的なやつですね)
そうすると、周囲のイメージに自分を合わせようとする力が働きます。
この力は、かなり強いです。
いわゆる「環境を味方につける」というやつですね。
半自動的に、たくさん頑張れる状態になるんです。
不言実行は、現実的には中二病の発想です。
悪いことは言わないので、やめておきましょう。
そもそも、周囲に宣言せずにめっちゃ努力して成果を出せるなら
セルフ・ハンディキャッピングには縁がないはずです。
凡人の、自分を律する力なんてたかが知れてるので
自分から言い訳できない状況にして、周囲・環境の力という強力な味方に作りましょう。
2:セルフ・ハンディキャッピングする人と距離を置く
こういう人とは、距離を取りましょう。
わざわざ相手の言い訳づくりに時間を割くのは完全に無駄です。
もちろん、部活仲間だったりと完全に関係を断つのは難しいかもしれません。
そういう場合は、テスト前の時間だけでも良いので関わらないようにしましょう。
「ごめん、今は余裕ないんだ。」
と、誠実に伝えれば相手も分かってくれますし、お互い不快になることもないでしょう。
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本気の人は、言い訳する暇があれば行動してる
本気だったり本当に余裕がなかったりする人は、言い訳する暇なんてありません。
テスト前のたった5分間でも、必死こいてテキストを見ているはずです。
ほとんどの人が本気の瞬間、例えば受験当日とかなら
セルフ・ハンディキャッピングをする人が少ないのは簡単に想像できますね。
同じく、さっき終わったテストの答え合わせをしてる人も余裕がある、つまり本気じゃないってことです。
そういう奴らは無視でOKです。
僕は、言い訳や答え合わせをしてる友人はガン無視で、テキストを血眼になって見ているタイプでした。
(※毎回、試験前に詰め込むスタイルだったので本当に余裕がなかっただけですが。一応学年2番くらいのポジションは保っていたのでもう必死でした。)
友人たちは僕がそういうタイプだと認識していたので、そっとしておいてくれました。
ガン無視してもあとでちゃんと謝れば関係がこじれることもないので大丈夫です。
まとめ:セルフ・ハンディキャッピングを克服して、充実した日々を生きよう
セルフ・ハンディキャッピングは、甘い誘惑です。
人間である限り、意識していないと絶対に陥る罠です。
(だから、テスト前あるあるで日本人みんなが共感するネタになるんですね。)
でも、セルフ・ハンディキャッピングは「成果を上げる」ためには
『百害あって一利なし』だとこの記事を読んでくれたあなたならよく分かってくれたはず。
これからは、言い訳しそうになったら
と思って、すぐに撤回して、具体的な行動を積み重ねていきましょう。
言い訳せずに、今の瞬間を必死に生きたならば
過去を振り返って後悔することは少ないでしょう。
と思って眠れる日を、1日でも増やすことこそ
人生を本当に豊かにしてくれるのですから。