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食事を米・卵・野菜ジュースだけにした結果【ビタミンCが欠乏した】

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こんにちは、風馬(ふうま)です。
調剤薬局で薬剤師をしています。

これまで、僕は

  • 1日1食
  • スーパー糖質制限

などの、極端な食事法を試してきました。

 

その中でも極めつけなのが、今回紹介する方法の

  • 野菜ジュース

この3食材だけの食生活です。

特に、何かしらの方法を参考にしたわけではなく
完全オリジナルの方法です。(ほぼ人体実験ですね)

はじめに断っておきますが、絶対におすすめしません!

ふうま
ふうま
マジで真似しないで下さい。
この記事で分かること
  • 食事の極端な効率化は、逆に非効率。
  • 栄養について、勉強しないとヤバい。
  • 結局、どんな食事が健康に良いのか。

意味不明な食事法を、わりと真面目に考察したので

こんなバカなやつ、いるんだなー

くらいのテンションで読んで下さいね!

[結論]食事にはバラエティが必須

偏った食生活の結果、少なくとも

  • ビタミンC欠乏症(傷が治らなくなった)
  • 柑皮症(カロテンが皮膚に蓄積し、全身黄色になった)

この2つになりました。

 

ビタミンCの欠乏は自分で気づきましたが、柑皮症は親に指摘されるまで気付かなかったので怖いですね。

このように、偏った食事は知らない内に何かの栄養素が不足する危険があります。

ふうま
ふうま
「〇〇だけでOK!」みたいな食事法は、絶対やめるべき。

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[背景]薬剤師国家試験の直前期だった

なぜ、こんな馬鹿げた食事法を試したのか。

当時は薬学部の6年生で、薬剤師国家試験の受験シーズン真っ只中だったんです。

実施期間:試験本番までの3ヶ月(12〜2月)

薬剤師国家試験は2月末にあります。

僕は卒論発表(11月中旬)まで研究活動をして、12月から受験生活をはじめました。

ふうま
ふうま
卒論・国試ともに、ギリギリの戦い…

勉強時間確保のため、食事から無駄を削った

普通の人なら半年〜1年は確保する勉強期間を、僕は3ヶ月で挑まないといけません。(←ただの自業自得ですが)

なので、生活のあらゆる無駄を削る必要がありました。

特に食事は、

  • 外食:お金・移動時間がかかる
  • 惣菜:移動時間がかかる
  • 自炊:調理時間が無い

これらの理由から

ふうま
ふうま
毎食〈TKG(卵かけご飯) + 野菜ジュース〉で良くね?

という、なんとも頭の悪い方法を考えついたのです。

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実践した具体的なメニューと、その理由

食材は

  • 野菜ジュース

以上の3種のみで

1食あたり

  • TKG (米0.5合 + 卵3個)
  • 野菜ジュース 200mL


これだけを、昼・夜の1日2食といった感じですね。

ふうま
ふうま
時々、冷凍食品やお菓子も食べてました。

スーパーで一番安い白米(10kg)です。

  • 炊飯器で一気に生産可能(5合=10食分)
  • 1食あたりが安い
  • 満腹感が得られる

これらの特徴から、白米はマストでした。

ふうま
ふうま
以前、糖質制限で〈米〉→〈肉・卵〉に置き換えたら、食費が半端ないことになったので…

1食3個なので、週に40個食べていました。

卵は安いのに、ほぼ完全栄養食な食品です。
(細胞そのもの、つまり生き物まるごとですからね。)

ちなみに、卵に不足している栄養素は

  • 食物繊維
  • ビタミンC

です。(※ビタミンCについては後述)

正直「少しくらい食物繊維・ビタミンCがなくても大丈夫だろう」と最初は思っていました。
後々、やばいことになるとは知らずに…

野菜ジュース

  • 炭水化物→「白米」
  • タンパク質→「卵」

これで基本は大丈夫だと思ったので、「あとは野菜っぽいのを食べてればOKだろう」と考えました。
バカが一番手っ取り早く思いつくのは、野菜ジュースですよね。

僕は「カゴメ野菜生活のオレンジのやつ」の味が、一番マシだったのでずっと飲んでました。


1Lパックを毎週3〜4本買っていたので、1日500mLくらい飲んでいましたね。

ここで盲点だったのが、野菜をジュースにする時に熱処理でビタミンCが失われることです。

極端な食生活の結果

食材3種だけの食生活を3ヶ月続けた結果

  • 時間・食費は節約できた
  • 健康は失った

このような、当たり前の結果になりました。

時間・食費は節約できた

1食あたり

  • 時間→5分
  • 食費→100円

と、かなりの時短・低コストを実現できました。

〈食費の内訳〉
米0.5合(25円) + 卵3個(40円) + 野菜ジュース200mL(35円)

〈詳しい計算内容〉
米1合は約150gなので、10kgで66合ほど
⇒つまり1食0.5合なら、10kgで約130食分
⇒米10kgが3,000円ほどなら、1食あたり約25円

卵10個で130円ほど
⇒3個で約40円

野菜ジュース1,000mL1本で180円ほど
⇒200mLで約35円

健康は失った

健康面は、普通にダメでした。

具体的には

  • ビタミンC欠乏症
  • 柑皮症


になりました。

ビタミンC欠乏症(創傷治癒障害)

米・卵・野菜ジュースともにビタミンCがほぼ含まれていなかったので、ビタミンCが足りなくなりました。

これに気付いたきっかけは、創傷治癒障害(腕の擦り傷が数週間治らなかった)ですね。

  1. 傷口に、数日かけて薄く皮がはるけど
  2. ちょっと力がかかると、すぐに裂けてしまう

を無限ループしていました。

おそらくビタミンC欠乏症だろうと思って、DHCのビタミンCを1カプセル飲んだら、一瞬で傷が治りました。

ビタミンCはコラーゲン合成などに関わっていて、傷の治癒に必須です。
でも、水溶性ビタミンなので体内に貯蔵できません。

ビタミンCの欠乏が数週間続くと

  • 内出血が起きる(毛細血管がもろくなる)
  • 骨がもろくなる(コラーゲンが作れないため)
  • 傷が治らなくなる(コラーゲンがつくれないため)

などの、怖い症状が起きます。

(参考:MSDマニュアル_家庭版_ビタミンC

柑皮症(カロテン過剰症)

野菜ジュースの飲みすぎで、柑皮症になりました。

分かりやすく言うと「みかんの食べすぎで、手が黄色くなるやつ」ですね。

少し難しく言うと「カロテンの摂りすぎで、肌が黄色くなった状態」のこと。

〈カロテン〉とは
  • ビタミンAのもとになる色素物質
  • 柑橘類に多く含まれる

軽いみかん食べすぎレベルなら、体の末端(手・足・鼻など)が黄色っぽくなるだけです。
症状が強いと、全身が黄色くなります。

ふうま
ふうま
僕は全身が黄色くなってました。

かなり重症な部類でしたが、国家試験が終わって実家に帰って、母親に指摘されるまで全く気づきませんでした。

言われて改めて自分の顔を見たら、異常に黄色くなっていたんです。

最初、親は「黄疸になったのではないか」とビックリ仰天していました。

黄疸だと白目も黄色くなりますが、柑皮症で黄色くなるのは皮膚だけです。
僕の場合は白目は通常の色だったので、柑皮症だろうと即座に判断できました。

柑皮症の治療は特になく、カロテン摂取を減らすだけです。
皮膚のターンオーバーは6週間ほどなので、3ヶ月でだいたい元通りになりました。

ふうま
ふうま
被害としては
〈社会人デビューを黄色い顔で過ごす羽目になった〉
という程度です(泣)

野菜ジュース・果汁100%ジュースは健康にクソ悪いことが、世界中の研究で証明されています。
(↓参考書籍)

どうしても飲みたいなら野菜・果物を丸ごと買ってきて、ジューサーでスムージーにするのが良いかも。

[まとめ]「様々な食材が良い」という無難な結果に

僕は、今回の試みを通して

「極端に食材を絞った食事法」は
ある栄養素が過剰・不足になるリスクが大きすぎる。

という、なんとも無難な教訓を得ました。

 

僕のケースでは

  • 傷が治りにくくなったり
  • 顔が黄色くなったり

と、目に見えて影響が出たので良かったですが、これら以外に体にどんな悪影響があったかは未知数です。

ふうま
ふうま
骨密度が悪化しても、骨折するまで分からないかも…

まとめると、やっぱり色々食べるのが一番ですね!

ここまで読んでくださったあなたは、間違っても僕みたいな食事法を試さないようにして下さいね。
 

より具体的な「健康的な食事法」については、以下の記事も参考にしてみて下さい。

ダイエット・健康的な食事に、我慢はNG【必ず反動が来る】こんにちは、風馬(ふうま)です。 調剤薬局で薬剤師をしています。 これまで僕は 1日1食 スーパー糖質制限 食材限...

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