残業は「割増賃金(1.25倍)だからコスパ良い♪」ってのは勘違い!
完全に、残業のコスパは最悪です。
(それでも月に5時間は残業しちゃうけど…)
もくじ
実は、残業の方が割安賃金だった!?
『残業代』 とは
所定労働時間を超えて働いた場合に、支払われる賃金(通常1.25倍の割増賃金)のこと。
これから考えて
と思ってた時期が、僕にもありました。
でも、実際は割安だったんです。
時給を計算してみた結果
- 額面年収:400万(月25万+ボーナス4ヶ月)
- 労働時間:月160時間(8時間×20日)
この条件で、1時間あたりの給料を計算すると
このように、ボーナスありだと所定時間内の方が残業代よりコスパ◎なんです。
ボーナス込みの時給だと、残業代のほうがコスパ×
残業代を払ってオトクなのは会社側
会社側の視点でみると、「追加で人を雇う」より「残業させる」方がオトクです。
なぜなら、残業には
- 時間あたりの人件費が安い(さっき計算しましたね)
- 繁忙期・閑散期で労働力を調節でき、固定の人件費が上がらない
というメリットがあるからですね。
“残業なしじゃ業務が回らない” ようなブラック企業経営者は、この事実を知っています。
つまり、追加で人を雇って対応すべき問題を、割安な残業代を払うだけで解決できちゃうんですね。
残業するほど、あなた(サラリーマン)は損して、会社が儲ける。
自己投資・副業できない『機会損失』がハンパない
『機会損失』 とは
他の選択をしてれば、得られたはずの機会(および利益)を失うこと。
残業で時間が奪われると、新しいことを勉強・経験できなくなります。
つまり、残業した時間を「自己投資・副業に使えばGETできたお金」の分、損するんですね。
具体的な数字で考えると、1時間で稼ぐ金額は
- 残業:2,000円くらい【ほぼ定額】
- 副業:0~数万円以上【上限なし】
という感じで、副業には無限の可能性があります。
残業は定額をすぐ稼げるけど、長い目だとコスパ最悪(機会損失がハンパない)かも。
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まだまだある、残業のデメリット5つ
残業は時給換算でさえコスパ×ですが、他にもデメリットだらけです。
- 生活残業に陥る
- 自由な時間が無くなる
- ストレスで不健康になる
- 残業前提の職場環境・仕事量になる
- 将来、確実に後悔する
[1]生活残業に陥る
残業が毎月のことになると、自分の給料を「残業代込みの金額」で考えるようになります。
つまり『生活残業』として残業してるのと似た状態に陥るんですね。
『生活残業』 とは
生活費を稼ぐために、わざと残業すること。
もし、残業代なしじゃ赤字になる生活をしてるなら…アウトです。
そんな生活だと、ちょっと環境が変わる(会社が人を雇って仕事にゆとりができたり、残業ゼロの方針を打ち出したりする)だけで、家計が火の車になり、人生の満足度が落ちてしまいます。
なるべく残業せず、残業代抜きの給料を体感しておくのが重要です。
残業なしでもゆとりある家計を目指そう!
[2]自由な時間が無くなる
残業を1時間するだけで、自由な時間をゴッソリ失います。
なぜなら、仕事には残業ゼロでもトータル11時間もかかってるから。
- 定時の労働時間:8時間
- 昼休み:1時間
- 前後(身支度・通勤など):2時間ほど
これに+1時間の残業でサラリーマンとして12時間も過ごすことになり、睡眠に8時間確保したら、プライベート(食事・家事・お風呂・趣味など)は残り4時間だけです。
でも、残業せずに自由時間が4→5時間にアップすると、プライベートが25%増えます。
※起きてる時間だけだと、こんなイメージ↓
ざっくり1ヵ月で20時間、年間だと240時間も確保できますからね。
これだけ時間があれば「半年でFP3級・簿記3級に合格!」とかも実現可能です。
ただでさえ多い「サラリーマンとしての時間」を残業で引き伸ばさず、もともと少ない「プライベートの時間」を優先しよう。
[3]ストレスで不健康になる
残業で自由時間がなくなると、ワークライフバランスが崩れてストレスがたまります。
僕もかつて、7時~21時で働いていました。(1日14時間!)
※しかも、外回りの営業だったので “みなし労働” とかで、過労死ライン(月残業80時間)を超えるレベルでも残業代なしだった。
残業地獄を経験して実感しましたが、ストレスはメンタル面だけの問題ではありません。
ストレスを感じると神経伝達物質やストレスホルモンが分泌されるので、身体にも実害があります。
(そもそも自炊する暇もないし)
これは、長時間労働で思考力がゾンビレベルまで低下するのも原因です。
僕は上記のような働き方をしてたら、朝に体が鉛のように重く感じて起きれなくなったので、すぐに仕事を辞めました。
仮に(僕とは違って)残業代でぼちぼち稼げてても、失った健康は2度と取り戻せません。
ちょっと無理がある働き方はどうせ長く続かないので、残業はゼロに近いのがベストですね^^
このまま働き続けると不健康になりそうなら、長期での残業のコスパは地の底を這いずり回るほど低いかも。
[4]残業前提の職場環境・仕事量になる
残業の日々が続くと、それが当たり前って雰囲気が職場に蔓延します。
かつて僕が働いてた病院は「定時過ぎてからが本番!」みたいな雰囲気でした…笑
さらに、終業時間を定時より後にイメージすると…実際に仕事量が増えます。
『パーキンソンの法則』
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する。
例:開始5分で結論が出た会議が、もとの設定時間いっぱいまで終わらない
仕事量が多くて残業してたのに、残業するからさらに仕事量が増える…という悪循環。
こうなると「定時で帰りにくい雰囲気」とかの問題じゃなくて、物理的に帰れなくなります。
やっぱり残業は、ゼロを目指すのが良さそうです。
残業が習慣になると
- 職場の雰囲気
- 仕事量の増加(パーキンソンの法則)
のダブルパンチで、定時あがりが不可能になる。
[5]将来、確実に後悔する
遅かれ早かれ、残業は確実に後悔する時間の使い方です。
極論、死ぬ間際になって
もっと残業…したかったな…
とか、絶対に思わないですよねw
趣味に没頭したり、気が置けない間柄の友人と過ごす時間は、幸せな人生に不可欠。
残業ばかりでプライベートを疎かにしてると、暇になった時にすることが無くて、枯れたつまらない人生になってしまいます。
ほぼ同じ内容が、世界的ベストセラー書籍『死ぬ瞬間の5つの後悔』にも書かれています。
- 自分に正直な人生を生きればよかった
- 働きすぎなければよかった
- 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
- 友人と連絡を取り続ければよかった
- 幸せをあきらめなければよかった
これらは、著者(ブロニー・ウェアさん)がオーストラリアで終末医療に従事してきて「たくさんの人を看取った経験」をギュッと濃縮した結果なので、ボーっと生きてると同じ後悔をする羽目になるでしょう。
残業しまくってると、激しく後悔する末路が待っている。
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残業がメリットになるレアパターン2つ
散々ここまで残業をディスってきましたが、逆にメリットになる2パターンも紹介します。
- ゴリゴリに仕事の能力を上げたい時期
- ダブルワークするよりマシ
[1]ゴリゴリに仕事の能力を上げたい時期
ワークライフバランスとかそっちのけで、とにかく鬼ハードモードに能力向上を目指す時期は、残業しまくっても苦じゃないでしょう。
このように、お金じゃなくて自分のために残業するのは全然アリですね。
自分の時間単価を上げる努力の結果として、定時だけでは足りず残業してしまうのはOK
例:起業・独立のために、ベンチャーでモーレツに働いてる場合 など
[2]ダブルワークするよりマシ
そんなの全部イヤだけど、お金は稼ぎたい!
こういう人なら、ダブルワークでアルバイト(居酒屋・ウーバーイーツなど)するより、残業の方がコスパ◎でしょう。
なぜなら、残業だと前後の時間も不要だし、単価もバイトの時給よりは高いからですね。
他でバイトするくらいなら、残業の方がマシ。
まとめ:残業はゼロにしよう!
残業は割増賃金(1.25倍)だけど、実はボーナス込みの所定時間内の方が高時給。
だから、残業代の実態は割安賃金だった!
さらに、残業はデメリットだらけ
- 生活残業に陥る
- 自由な時間が無くなる
- ストレスで不健康になる
- 残業前提の職場環境・仕事量になる
- 将来、確実に後悔する
残業がメリットになるのはレアケースのみ
- ゴリゴリに仕事の能力を上げたい時期
- ダブルワークするよりマシ
残業する暇があるなら、副業・勉強・遊びで人生を豊かにしましょう!