高校生の長期バイトは、トータル大損するのでNG
なぜなら、バイトで「得るもの」よりも「失うもの」の方が大きいから。
どうしてもお金が必要なら、親を頼りましょう。
読んでるあなたが
- 高校生なら→この記事を親の説得に使って下さい
- 親御さんなら→(適切なレベルで)支援してあげて下さい
そうした方が「家族トータルで得」だと、分かってもらえるはずです。
もくじ
長期バイトで得られる(と勘違いしがちな)もの2つ
高校生が長期バイトで得られるものは、主に次の2つ。
- お金
- 働く経験
ただ、どちらも高校生にとって大きな落とし穴があります。
1つずつ解説していきますね。
[1]「お金」を稼げるけど、トータル赤字になる!?
地域によって変わるけど、バイトは時給1,000円ほどが相場。
一方で、受験勉強はバイトの約30倍の価値があります。
単純に、次の2つの数字
- 高卒or大卒の生涯賃金の差(6,000万円)
- 受験のための勉強時間(2,000時間)
をわり算するだけで、受験勉強は時給3万円と計算できる。
つまり、「受験勉強せずバイトに精を出す」と実質マイナス29,000円の時給で働くことになって、人生トータルでは赤字になります。
[2]「働く経験」ができるけど、「もっと貴重な経験」を逃す
バイトとして「働く経験」を積むのは、社会の仕組みへの理解が深まるなど、今後の進路を考えるためにも良い経験になります。
とはいえ、「働く経験」を積むだけなら単発・短期バイトでも十分です。
長期バイトを続けても惰性で働く期間が増えるだけで、新しい経験は期待できませんからね。
また、長期バイトをすると部活などの高校の時しかできない「もっと貴重な経験」を逃してしまいます。
ぶっちゃけバイトなんて何歳になってもできる。
「今の年代でしか経験できないこと」に時間を割くべき!
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長期バイトで確実に失うもの2つ
さて、長期バイトで得られる(と勘違いしがちな)ものを2つ見てきましたが、
- お金→人生トータルで赤字になる
- 働く経験→もっと貴重な経験を逃す
と、得るものより失うものの方が大きそうですね。
ここからはさらに、長期バイトで確実に失うことになる
- 「自由な時間」
- 失った自由な時間で出来たはずの「思い出」
について、お伝えします。
[1]「自由な時間」
あたりまえですが、バイトするほど自由な時間が削れます。
これはバイトという働き方(労働力を時間で切り売りする)である以上、避けられません。
週3日・1日3時間のシフトなら、往復・準備の時間も含めると週12時間ほど必要。
1年でざっくり600時間、高校3年間で累計1,800時間になります。
ちなみに、受験勉強に必要なのは2,000時間ほどです。
ちょっとゾッとしませんか?
このように、長期バイトは知らず知らずのうちに膨大な時間を奪っていきます。
それだけの時間を捧げて、稼げるのはせいぜい月3万円(年36万円)ほど。
これを高校3年間やり通しても、100万円程度(就職したら半年で稼げる額w)にしかなりません。
[2]失った自由な時間で出来たはずの「思い出」
また、失った自由な時間を使って、バイト以外の他のことをすれば得られたはずの思い出を失うのも無視できません。(いわゆるトレードオフですね)
社会人になると身に染みて分かりますが、
- 仲間と部活に打ち込む
- クラスで文化祭に向けて盛り上がる
- 放課後に友達と集まってゲームする
こういうのは、高校生の時期を逃すと2度と経験できません。
世界的ベストセラー書籍『死ぬ瞬間の5つの後悔』では、著者(ブロニー・ウェアさん)がオーストラリアで終末医療に従事してきて「たくさんの人を看取った経験」から、人生で後悔するポイントを以下のようにまとめています。
- 自分に正直な人生を生きればよかった
- 働きすぎなければよかった
- 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
- 友人と連絡を取り続ければよかった
- 幸せをあきらめなければよかった
「もっとお金を稼げば(バイトすれば)良かった」ってのは無く、お金よりも自分の気持ち・人とのつながりを大事にすべきだったと読み取れますね。
僕は「一生の思い出」を犠牲にしてまで、バイトする価値は無いと思います。
自分の高校時代を振り返ると、
- フードコートで友達としゃべり倒す
- 自転車で遠出する
- (お金がないなりに工夫して)彼女とデートする
- 文化祭でバンド(全員ド素人)に挑戦してみる
- 友達5人(これも全員ド素人)で嵐のダンスをコピーしてみる
というように、有り余る時間となけなしのお金で頑張ったのが、めっちゃ楽しかったなぁ…と思い返しては、楽しい気持ちになれます。
※最終的にダンスは、スポットライトを浴びて全校生徒1,000人の前で踊ることになりましたw
バイトなんて、長い人生のいつでもできる。
でも学生時代の思い出は、タイミングを逃すと2度と手に入らない。
たくさんの自由な時間を、より価値があることに使おう!
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どうしても買いたいものがある時の解決策2つ
ここまでで、高校生の「いまお金が欲しいからバイトしよう!」ってのが、いかに愚かな発想か分かりましたよね。
でも、どうしても買いたいものがあるなら、何とかしてお金を調達しないといけません。
そのときの解決策を2つ、紹介していきます。
- 親に頼み込む(借りるのでもOK)
- 単発・短期バイトをする
[1]親に頼み込む(借りるのでもOK)
お金が欲しいとき、まずは親に頼み込んでみましょう。
「親に頼み込む」って過程を挟むことで
- 身の丈に合わない金額じゃないか
- ムダ金の浪費じゃないか
を、自分の頭で考えて、親に説明して納得させることが必要になります。
つまり、長期バイトのバイト代はムダ金にも使えますが、親のお金は有意義なことにしか使えないので、そういう意味でも良い資金調達先です。
また、お金がもらえればベストですが、無理そうなら借りて、稼げるようになってから返すのでも良いでしょう。
祖父母は孫が可愛くて仕方なくて、無条件にお金をくれがち。
こういうお金の手に入れ方は、リボ払いなどの借金癖に繋がって後々自分の首を絞めることになるので、祖父母はあまり頼らないようにしましょう。
[2]単発・短期バイトをする
親に頼み込んでも
- さすがに、もらえる金額の範囲を超えていた
- 理解が得られず、借りるのも無理だった
こうなったら、自力で稼ぐしかありません。
高校生が手っ取り早く稼ぐ手段としては、失うものの方が大きい長期バイトじゃなくて社会経験としてもコスパの良い単発・短期バイトならアリですね。
- イベントスタッフ(ライブなど)
- プールの監視員
- 販売・試食試飲スタッフ(クリスマスケーキ・バレンタインチョコなど)
- 梱包・仕分け・シール貼りなどの単調作業
- 引っ越しアシスタント
- サンプリング(ティッシュ配りなど)
- 年賀状仕分け
- 巫女
などなど、ちょっと季節に偏りはありますが、長期休みにスケジュールを合わせやすいものも多いです。
単発・短期のバイトなら必要な金額を稼いだら、気兼ねなく辞めれます。
一方で長期前提のバイトだと、引け目を感じて辞めずらいです…
単発・短期バイトであっても、明確な用途のないお金は稼がないこと!
お金は「ないより、ある方が良い」って考えだと、いくら稼いでも満足できずに、無限バイト地獄から抜けれなくなります。
まとめ:高校生の長期バイトはマジでやめとけ
高校生の長期バイトは、「得るもの」より「失うもの」の方が大きくトータル損なのでやめておきましょう。
具体的には、以下のような感じでしたね。
- お金→受験勉強と比べたら時給は赤字
- バイト経験→単発・短期で十分。時期を逃すとできない「もっと貴重な経験」を優先しよう
- 膨大な自由時間とその時間で作れる思い出は、タイミングを逃すと2度と手に入らないので、何にも代えがたい価値がある
それでも、いまお金がほしいなら、次の2つの解決策があります。
- 親に頼み込む(借りるのでもOK)
- 単発・短期バイトをする
以上、お金に関しては「目先のこと」だけじゃなくて、長期的な視点で考えられるようになってくださいね^^