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歯磨きの面倒さへ、心理学から対処する。

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こんにちは、風馬(ふうま)です。

歯磨きが面倒すぎて、10代の頃に『夜、磨かずに寝る』を繰り返していました。
結果、奥歯2本が銀色です。

このままではマズい…と思い、現在は

  • 歯科健診に年4回通い、
  • 歯磨きグッズを買いそろえ、
  • 1日3回の歯磨きをする。
    (※特に夜は、10分かけて歯を磨く)

という、良い習慣を続けています。

 

この記事では、そんな僕が
「歯磨きがめんどい。」
を解決する、心理学的アプローチを紹介します。

※以前、 “経済面” から「歯磨きがめんどい。」に対処した記事はこちら↓
毎日の歯磨きが、面倒じゃなくなる考え方【歯が健康=3,000万円】

はじめに結論

歯磨きがめんどい原因は、心理学だと

1.心理的リアクタンス(親の躾など、歯磨きを強制された経験)
2.現在バイアス(目先の快楽を優先する傾向)

この2つで説明できる。

 

対処法はそれぞれ

1.歯磨きを “must” ⇒ “more better” に捉え直す。
2.歯磨きの経済的合理性を理解する。

歯磨きができていない人の割合

次のグラフを見てください。

ざっくり分けて

  • 緑:ほぼ健康。(歯磨きできてる)
  • 黄~赤:歯周病。(歯磨きできてない)

 
です。


(参考:オーラルプロテクト コンソーシアム「歯周病の恐ろしさ」)

歯周病の人(歯磨きできてない人)は

  • 20歳前後:2人中1人(約50%)
  • 50歳以上:5人中4人(約80%)

 
と、どの年代でも過半数を超えています。

特に、オレンジと赤は『セルフケアで回復不可能』なのですが、45歳以上では3人中1人(30%)もの人が該当します。

 

グラフを全体的にみると、「年とともに歯周病の人が増え、悪化している」様子がよく分かりますね。

子供に歯磨きするよう注意する親世代が、ちゃんと歯を磨いていないか、歯磨きの正しい知識がないみたいです。

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歯磨きが嫌いになるのは、親のせい。

子供の頃に親から

おかん
おかん
歯磨きしなさい!

と、何度も注意されましたよね。

我が子を想っての言葉なのでしょうが、この口うるさい注意こそ子供を “歯磨きギライ” にする原因です。

 

心理学でいう『心理的リアクタンス』によって、歯磨きが嫌いになるんです。

心理的リアクタンスとは

ざっくり説明すると、

『心理的リアクタンス』

人間は「自分のことは自分で決めたい」という欲求(自己効力感)がある。
なので、何かを強制されると無意識に反発心を抱く。
(たとえ、自分にプラスの提案でも関係ない。)

この、反発心のこと。

※『リアクタンス』=『抵抗』の意味。

こう聞くと小難しく感じますが、一番簡単な例としては

子供の頃「そろそろ勉強しようかなー」と思っている時、親から

おかん
おかん
勉強しなさい!

と言われて、一気にやる気をなくした。

これこそ、心理的リアクタンスの経験そのものです。
「やっちゃだめ」の反動と言えば、分かりやすいでしょうか。

「歯磨きしなさい!」は逆効果

僕たちは人間なので、例外なく心理的リアクタンスを持っています。

だから、親から「歯磨きしなさい!」と注意(強制)される度に
『歯磨き』=『面倒なもの』
という刷り込みが強化されるんですね。

このように、親からの躾が歯磨きギライの原因になります。

心理的リアクタンスを乗り越える

「歯磨きが面倒」と感じる原因は、「小さい頃の、親から歯磨きを強制された経験」にあると述べてきました。
そうと分かれば、その面倒さを打ち壊すのは簡単です。

結論から言えば、

歯磨きを『自分から積極的に選んだ行為』として捉えなおせばOK

ですね。

歯磨きが面倒に感じる原因が心理的リアクタンスなら、自己効力感を否定しないのが重要。

なので、歯磨きを “しなければならない” ことではなく、自分が “やりたいからやる” ことと考えた瞬間、もはや歯磨きが嫌なことではなくなります。

 

…とはいえ、それでも「歯磨きがめんどい。」と感じる原因がもう1つあります。

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将来の虫歯の恐怖より、”今、この瞬間” 歯磨きをサボりたい。

人間はバカなので、未来の利益よりも目先の快楽を優先してしまいます。
誰しも経験ありますよね。(僕も耳が痛いです…笑)

これは、心理学の『現在バイアス』で説明できます。

現在バイアスとは

『現在バイアス』

将来の利益より、現在の利益を重視する心理傾向。
⇒「行動の先延ばし」の原因。

現在バイアスには、人によって強弱があります。
現在バイアスが強い人は、大事なことを先延ばしにする傾向が強いということです。

言い換えると、自制心は個人差がありますよねって話。

ちなみに、現在バイアスが強い(=自制心が弱い)人ほど

  • 低収入
  • 肥満
  • 犯罪者

 
の傾向があることが、研究で示されています。

現在バイアスの強弱の見極め方

次の問に答えるだけで、自分の現在バイアスの強弱が分かります。
(大阪大学のアンケートで使われた質問です。)

Q:夏休みの宿題は、いつ終わらせましたか?

①初期
②どちらかというと、はじめの方
③毎日ほぼ均等
④どちらかというと、最後の方
⑤終盤

⑤に近いほど、現在バイアスが強いですね。
(僕はもちろん、夏休みの最後に本気出すタイプでした。)

現在バイアスが強くて歯磨きをサボってしまう(僕のような)人は、どうすればいいんでしょうか。

現在バイアスから逃れる方法はない

残念ながら、現在バイアスからは逃れられません。

その根拠に、『マシュマロ実験』という有名なデータがあります。

『マシュマロ実験』

ウォルター・ミシェル(スタンフォード大学の心理学者)が行った実験。

【被験者】
4歳の子ども。

【概要】
“マシュマロを食べるのを我慢できるか(我慢できたら追加でマシュマロを1つもらえる)” を調べ、子供たちを追跡調査した。

【結果】
マシュマロを食べた子供は、肥満率が高いなどの傾向が見られた。

マシュマロ実験の結果を100%肯定するわけではありませんが、人は簡単に変われないのは事実ですよね。
特に、大人で現在バイアスが強い人がそれを克服しようと努力するのは、ほぼ時間の無駄です。

でも、為す術なしではありません。
現在バイアスを克服するなんて無駄に足掻くより、現在バイアス込みで理想を実現する方が簡単です。

現在バイアス込みで、歯磨きは経済的に合理的だと知ろう

“三日坊主” や “「明日やろう」はバカ野郎” といった言葉があるように、人間は目先の利益を求めがちです。歯を悪くすることのリスクをいくら知ったところで、目の前の歯磨きの面倒臭さが勝つのは現在バイアスが原因。

だから、現在バイアスに騙されずに歯磨きしよう!

…なんてのは精神論。何の解決にもなりません。

現在バイアスを知ることは大切ですが、知ったところでどうしようもないですよね。だって、それが人間の本質の思考なんですから。

だから、目の前の歯磨きという行動に経済的な合理性を持たせるべきなんです。
人は「損すること」には敏感なので、気合と根性で解決するより、ずっと良い結果になるはず。

詳しくは、以下の「歯磨きと経済的合理性についての記事」を読んでみて下さい。

まとめ

歯磨きがめんどい原因は、心理学だと

  1. 心理的リアクタンス(親の躾など、歯磨きを強制された経験)
  2. 現在バイアス(目先の快楽を優先する傾向)

 
この2つで説明できる。

 

対処法はそれぞれ以下。

  1. 歯磨きを “must” ⇒ “more better” に捉え直す。
  2. 歯磨きの経済的合理性を理解する。

 

この記事で、「健康な歯の人」が1人でも増えたら幸いです。

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